外出自粛ライフのお供として欠かせないNetflix。中でも4月17日から配信されたリアリティーショー『ザ・ジレンマ:もうガマンできない?!』が、テラスハウスから知性を抜いた感じで楽しいです。
テラハが精神的なつながり重視なら、『ザ・ジレンマ』は完全に肉体重視。アダルトなパーティーでブチ上げるのが大好きなイカれた奴らが集まってます。
雰囲気は真逆なんですがテラハと共通しているシーンがちょいちょいあって、今まさにテラハにハマっている私はテンションが上がりました。ひとまず3話まで観てみたので、感想をお伝えします。
『ザ・ジレンマ:もうガマンできない?!』あらすじ
『ザ・ジレンマ』では、はじめに男女10人がひとつのリゾートに集められて共同生活を始めます。テラハでは男女6人ですが、共同生活という点では同じですね。ただ、全員がなぜか水着で登場します。
一人ひとり登場するセクシーなメンバーに向かって口笛を吹いたり、「ゴージャス!」「OMG!」などと声をかけたりして囃し立てるわけです。ノリがアッパーすぎる。テラハだったらハニカミ笑顔で「はじめまして……」ですよ。
スプレー缶と自分の局部を比べて自慢する男や、髪を払って目を合わせるだけで相手を落とせる女、見た目がイエス・キリストなのに中身はただのヤリチンなど、とにかくセクシーで性欲の強い男女が集まっています。
1ヶ月間、性的な接触をしなければ1万ドル
豪華なリゾートで酒池肉林の限りを尽くせると思い込んでいる10人。すぐさま気に入った相手といちゃついて、めちゃめちゃにキスしたり、世の合コンゲームを100倍エロくしたようなゲームに興じたりと、アンモラルを楽しみます。
しかし、その出会いから12時間後、このパーティーの本当の趣旨が説明されるのです。それは「性的な接触を絶って、精神的なつながりを作ること。そして、それを守れたら一人1万ドルがもらえること」。
具体的に禁じられているのは、以下の事柄。
・マスターベーション
これらが違反されるたび、全員の賞金1万ドルから罰金が引かれていきます。
1ヶ月禁欲するだけで1万ドル、すなわち約1,000万円と言われたら、私は圧倒的に1,000万円が欲しいです。でも、このパーティーに集められたのは日頃から肉弾戦を繰り広げている超肉食派。
さらに、ルールを説明されるまでの12時間は思う存分イチャイチャチュッチュしていたから、弾みがついています。その状態で1ヶ月の禁欲生活はツラそう!
絶対にヤッちゃいけないテラスハウス
一言でいうと「絶対にヤッちゃいけないテラスハウス」って感じです。テラハはたまに隠れてヤったりしてますしね。それが完全にNGになったのが『ザ・ジレンマ』。
雰囲気はかなりアッパーですが、テラハと似ているところもちょくちょくあります。番組最初の登場シーンが一人ひとりだったり、同性同士で「誰がイケてる?」的な探り合いがあったり、出演者にツッコミを入れるナレーションがあったり……。
あとテラハでは気になる相手を誘ってデートに出かけるのが定番ですが、『ザ・ジレンマ』だと運営側が勝手にカップルを選んでみんなが見ている前でツーショットの時間を設けられます。それを「デート」と称しているわけですが、デートとは一体……。「デート」の概念を揺るがされる感じでウケます。
『ザ・ジレンマ』は今後プラスになるのだろうか
ジョジョの作者・荒木飛呂彦先生は著書の『荒木飛呂彦の漫画術』の中で、漫画の主人公は常にプラスに向かって進むべきだって書いていました。主人公が挫折したりダークサイドに落ちたりして、途中でマイナスに転じる漫画も世の中にはあるけど、本来は常にプラスに向かっていくべきだと。
確かにそのほうが読んでる側も気持ちいいし、応援しやすいんですよね。で、それでいうと『ザ・ジレンマ』は登場人物がプラスの状態からマイナスに封じられているので、観ていてまだ沸き立たないというか……人間関係をひたむきに構築していくテラハの方がプラスに向かっているように感じます。
ただ『ザ・ジレンマ』のテーマも「肉体的な接触を禁じて、精神的なつながりを作ること」なので、今後の展開で精神的にプラスになる場面が見られるのかもしれません!
『ザ・ジレンマ』のキャストは私と生きる世界が違いすぎて推しメンがなかなか見つからないのですが、お尻が綺麗なロンダと、見た目は王子様のようなデイビッドを応援していこうと思います。
ちなみに「ザ・ジレンマ」が好きな人におすすめなのが、Amazonプライムで観られるドラマ「カカフカカ-こじらせ大人のシェアハウス-」です。
主人公のアラサー女子がシェアハウスすることになった先にいたのは、中学生のときの元カレであり初体験の相手でもある男の子。その彼と久しぶりに再会したら「主人公にしか勃たないカラダ」になっていたという、エロもどかしいストーリー。
Amazonプライムには30日間の無料体験期間があるので、そのあいだに観てください!
あとはさらに原作を……むしろ原作こそ! 読んでください……!