ベトナムの中部にあるホイアンは、街全体が世界遺産に指定された美しい街。そして服のオーダーメイドが盛んな街でもあります。
旧市街を歩けば、至るところにオーダーメイドショップが立ち並んでいます。日本よりも安いのに、クオリティーの高い一点ものが作れると評判なのです。つまり、ホイアンに来たらオーダーメイドを注文しないとむしろ損!
この鶴の柄スカートとか、めっちゃかわいい。いつもはこんなビビッドな色を買えないけど、ベトナムなら馴染んでしまいそう。
オーダーメイドショップを選ぼう!
ベトナムでオーダーメイドと言うと「アオザイ作るの?」と聞かれるのですが、オーダーメイドショップではアオザイはもちろん水着やカジュアルウェア、フォーマルなおしゃれドレスまで頼めるのです。
わたしはどうせ作るなら一枚で着られるものがいいので、袖付きのワンピースを作ることにしました。
ただお店選びがめちゃくちゃ迷う!
ホイアンで有名なオーダーメイドショップは、
- A Dong Silk Tailors
- Yaly
- BEBE
などでしょうか。
でも歩いていれば、こんなおしゃれショップも出てくるのでなかなか選べません!
なかでも、ここ素敵だなー!と思ったのは「TO」。
なんといっても生地が今風でかわいい。オーダーメイドができるほか、すでにできているワンピースやカーディガンなども売っています。
激かわなロングスカートが3,000円台で売っていて、迷って買わなかったんですが買っておけばよかった……。
住所:45 Phan Chu Trinh, Old Town, Hội An, Hội An Quảng Nam
選んだのはワイルドオーキッド
結局、わたしがオーダーメイドを頼んだのは「Wild Orchid(ワイルドオーキッド)」です。なぜならYouTuberの佐々木あさひさんがワンピースを4着注文していて、それがどれもかわいかったから!
わたしが入店したときは欧米系の女性たちができあがった水着を試着していました。いつ店の前を通りがかっても賑わっているので、けっこう人気店みたいです。
営業時間:9:00〜21:00
住所:32 Trần Hưng Đạo, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam 563925
オーダーメイドの流れ
それでは、ワンピースのオーダーメイドを頼んだときの流れを紹介します。
1. ワンピースのデザインを決める
まず、店員の女性にワンピースが作りたいことを拙い英語で伝えると、iPadを渡されました。
写真フォルダには海外ECショップから拾ってきたようなワンピースの写真がたくさん入っています。そこからデザインを選ぶわけですね。
選んでいる間は、店員さんが頬杖しながらこっちを見ています。謎のプレッシャー。
白いコットンワンピースがかわいかったので「これにしたい」と言ったら「生地がないから無理」と言われました。そういうのもあるのか……と、最終的に選んだのはウエストがシャーリング加工されている、マキシ丈ワンピース。
英語力と「絶対に伝えるパッション」があれば、ここで細かいオーダーもできると思います! 袖を長くしたり、デザインをちょっと変えたり。
2. 生地を選ぶ
ワンピースに使う生地を選びます。ここが一番センスを問われます。
店内の壁にはズラリと生地が並んでいて、そこから選んでいくわけですが、店員さんが一応すすめてくれるやつがあまり趣味に合わず。趣味に合わないというか、女子大生っぽい小花柄で、当方はアラサーなので……。
気に入った生地があって店員さんに言ってみたら「ワンピースの丈が長いから生地が足りない」と言われることが何度かありました。そういうのもあるのか……(2回目)
結局、ピンクベージュで大きい花柄の生地を選びました。店員さんに「これにすんの?w」みたいな顔をされた気がしましたが、気のせいだと思います。
3. 身体を採寸される
メジャーを使って、身体を採寸されます。ウエストや胸囲、肩、腕の長さなどなど。
わたしの場合は胸から下がキュッとシャーリングになるワンピースを選んだので、シャーリングを始める位置も確認されました。
4. お金を払う
正確には身体を採寸される前に、金額を告げられました。わたしの場合は1,500,000ドン(約6,978円)。
佐々木あさひさんのYouTubeを見ていたのでそれぐらいだろうな〜と思っていたのですが、ほかのオーダーメイドショップでワンピースの値段を聞いたら35ドルだったので、つい「高いな」って顔をしてしまいました。
そこで顔色を敏感に読んだ店員さんが「うちはすごくクオリティが高いし、日本に帰ってもたくさん着られるよ」的なPRを語る語る。この期に及んでひよってすみません……。
そうだよね!ごめんね!って感じで、承諾して採寸してもらいました。支払いは採寸のあとだったと思います。
実際そんなに高くないし、ほかのちょっと良いオーダーメイドショップでもそれぐらい、もしくはそれ以上かかります。
5. 翌日、試着する
「明日の16時にまた来てね」と言われたので、時間通りに来店。昨日とは違う店員さんに案内されて、試着室に入りました。
昨日頼んだワンピースが完成状態で置いてあり、実際に見るとめちゃかわいい!! 実は、完成品を見るまで「あの生地だと通気性が悪いかもしれない」とか「色味が似合わないかも」と後悔していたんですが、嬉しさで吹き飛びました。
自分がオーダーメイドしたワンピースの愛しさ、尋常ではない。心配していた通気性や色味もけっこう良い気がしました。一張羅ができてしまった!
試着なので、ここで丈やウエストの締まり具合などで気になる点があれば、調整を依頼できます。
わたしは特に頼まなかったんですが、今思うと裾をあと2センチぐらい短くしてもらえばよかったです。できあがるとテンションが上がってしまうのですが、冷静に見直すことが大事ですね。
6. ワンピースを受け取る
特に修正がないことを伝えると「このまま着ていく?」と聞かれます。わたしは一旦脱いで、袋に入れてもらいました。
オーダーメイドのワンピース完成!!
最初に入店したのが13時ごろ、仕上がったのが翌日16時なので、27時間後には受け取れました。早い!
完成したワンピースがこちら
実際にワンピースを着てみました。
ちゃんと測ってもらっただけあり、デコルテの開きが理想的で、袖もウエストのシャーリングもちょうどいいです。苦しくもなく着心地バツグン。
気になる点は、
- 裏地がついてるけど、黒いパンツだと透けそう
- やっぱり裾が長くて、いつか引きずりそうで心配
- 背中のチャックを締めるとき、シャーリングが噛みやすい
ってところです。このへんはデザインや生地を選ぶときに気をつけておけばよかったなーと反省してます。
今のところ糸のほつれなどはなく、裁縫もわたし的には充分きれいだと思います。最初は高いかな?と思ったけど、後悔なし! むしろ安い!
せっかくオーダーメイドするなら、今度は身体のラインを出すフォーマル系ワンピースも欲しいなと思ってます。ホイアンに行ったらぜひ!